サイトやブログを運営するにあたり「上位表示に文字数は関係するのか?」という疑問を1度は抱いたことがあると思います。
もし文字数が上位表示に影響するのであれば、文字数をただ増やせば上位表示を独占できることになります。
この解説をすると「やはり文字数は関係ないのでは?」と予想されると思います。
ただ、捉え方次第では「関係がある」という結論にもなります。
この記事を読み、「文字数の真意」について把握していただけますと幸いです。
コンテンツ
【研究結果】上位表示されている記事の文字数
初めに、実際にビッグキーワードで上位表示できている記事の文字数を確認していきます。
これが結論でもあるため、「○○」のキーワードで上位表示させるためには何文字必要になるのか目安を確認することもできます。
【結論】上位表示に文字数は関係ない
文字数が多ければ上位表示できる訳ではないと言えます。
ポイント
・文字数が1位と同じ、またはそれ以上でも圏外の記事はたくさんある
※過剰に狙うキーワードを詰め込んでいるため、自動ペナルティを受けている可能性もある
・YMYL関連のキーワードでは、専門性や権威性などが満たされている状態であれば、文字数が「約700文字~約2000文字」でも上位表示は可能となる
・口コミ系や婚活アプリなどは特に文字数も多くなる傾向がある
などの特徴があると言えます。
では、実際にキーワードごとに各記事の文字数で確認していきましょう。
文字数の研究結果を公開
文字数チェックツールを使用しているため、実数とは多少異なる可能性がございます。
また、サイトURLは今回伏せさせていただきます。
キーワード:「ダイエット」の文字数
※2021年12月31日の時点
1位:4181文字
2位:2358文字
3位:6351文字
4位:5749文字
5位:1704文字
6位:楽天市場
リンク集
7位:81413文字
8位:Amazon
リンク集
9位:ヤフーニュース
10位:5933文字
15位:2036文字
91位:9147文字
92位:11540文字
109位:7287文字
「2位の2358文字」に対し「7位は81413文字」、「92位は11540文字」と文字数は何倍にも多い状態となっています。
文字数が上位表示に影響するのであれば、この順位になることに違和感を感じますよね。
キーワード:「ニキビ」の文字数
1位:3615文字
2位:2079文字
3位:2129文字
4位:5515文字
5位:4117文字
6位:6480文字
7位:798文字
8位:1831文字
9位:2009文字
「ニキビ」のキーワードは文字数が少ない記事が上位表示している傾向にあります。
「7位は798文字」とかなり文字数が少ないにも関わらず、「ニキビ」というビッグキーワードで7位にランクインしています。
もし文字数が上位表示に影響するのであれば、「ニキビ」に対し「800文字以上」で解説をすればこの記事を抜ける計算となります。
キーワード:「ペアーズ 口コミ」の文字数
初心者が特化サイトを作って1記事目にどれだけライバルよりも良い記事を書いても抜けないと思って良いです。
1位:22805文字
2位:9283件
3位:10164文字
4位:15032文字
5位:21707文字
6位:15790文字
7位:エラー
8位:20625文字
9位:18733文字
10位:12837文字
62位:25675文字
82位:16246文字
94位:15898文字
「ペアーズ 口コミ」では他のキーワードに比べ文字数もかなり多い傾向にあります。
ほとんどの記事では10000文字を越える中、「2位は9283文字」と意外な順位付けにもなっています。
「62位は25675文字」とかなりの文字数です。
この研究結果からも文字数がただ多ければ上位表示できるとは限らないことが分かります。
同時に、キーワードやジャンルにより文字数の平均値も異なる傾向にあることも明らかになっています。
上位表示に文字数は影響する?【経験者の意見】
実際に上位表示に文字数が影響するのか、ネットの解説や専門家の意見を確認していきましょう。
「関係がない」という意見が多い
世間では専門家やアフィリエイターの中でも意見は分かれます。
ただ、「上位表示に文字数は関係がない」という意見の方がかなりの割合を締めると言えます。
Googleの「John Mueller(ジョンミュラー)」さんもYouTubeで「文字数は上位表示に関係がない」と解説されています。
実際に「100%上位表示できる戦略があるのか?」でも解説しました「キーワードだけを含めたパターン」でも、キーワード次第では1位を獲れています。
「関係がある」と言い切る方の心理とは?
ほとんどの方は「SEOに対し文字数は関係ない」と解説していますが、最低文字数について解説される専門家もみえます。
ポイント
・文字数が少ないから上位表示できない
・文字数を増やしたら順位が上がった
このような経験や研究、検証結果から判断されていると予想ができます。
この意見には私も捉え方次第では同意できます。
ここで重要なポイントは「本来上位表示に必要である要素が満たされたこと」にあります。
例えば、ある情報を加えたことでユーザー満足度が高まった場合、文字数が増えて上位表示に良い影響を与えたということに繋がりますよね。
捉え方次第では「文字数は上位表示に影響する」と捉えることはできます。
文字数が少なくても上位表示できる理由
「ニキビ」のビッグキーワードでも文字数が2000文字前後で上位表示できている記事も少なくありません。
その根拠の1つは「権威性」や「信憑性」です。
健康や美容関連のキーワードで上位表示できている記事の特徴は、
・メーカー
・クリニック
・美容特化サイト
などになります。
美容特化サイトも企業が運営している傾向にあるため、個人では難しい状況であることには違いありません。
メーカーであれば、SHISEIDOさんやロート製薬さんなど既にブランディングも成功しているサイトです。
このメーカーの記事なら信用できると感じやすいですよね。
クリニックが解説しているのであれば、専門家が解説しているから間違いないだろうって無意識に思えませんか?
このような権威性が満たされる状況であれば、少ない文字数で簡潔に解説された記事でも上位表示させやすくなります。
文字数が多いのに上位表示できない理由
研究結果でも文字数が多いのに上位表示できていない記事があることに気付いたと思います。
文字数が多いということは、
・ライバルよりも詳しく解説されているのでは?
・ユーザー満足度も高い記事なのでは?
このような疑問から、上位表示できる可能性も高まる気がしますよね。
しかし、実際に記事を確認すると「これでは上位表示はできない」と確信できる問題点が見つかるケースは多いです。
例えば、
注意ポイント
・ただ文字数を稼いでいるような無駄な解説が多い
・装飾や段落もない読みづらい解説
・画像もなく分かりづらい解説
などになります。
また、記事が良い仕上がりだとしても、
注意ポイント
・立ち上げたばかりの新規ドメインであること
・テーマが統一されていない
など、別の原因が影響しているケースも少なくありません。
文字数よりも重要視すべきノウハウ
記事を作成する上で「ユーザー満足度を満たすこと」が重要です。
・検索意図
・潜在ニーズ
・オリジナリティ
などを満たすコンテンツに仕上げることを重要視しましょう。
各キーワードにおいてこれらを満たすコンテンツ作りをしていれば、キーワードにより文字数も必然的に多くなる、最適な状態に落ち着きやすいということでもあります。
「これは無駄な情報」、「別の記事で解説したほうが良い」と感じる内容はむやみに取り入れる必要はありません。
「文字数はあくまでも目安」です。
「ユーザー満足度」を最大限に高めるために文字数が20,000文字以上必要になるのであれば、その文字数でも作成すべきです。
反対に、画像や動画などを使用しながら簡潔に解説したほうが良いキーワードであれば、文字数がライバル記事よりも少なくなっても分かりやすい解説を優先させるべきです。
※ライバル状況にもよるため、事前にライバルチェックは必ず行う
このように、文字数だけで上位表示に影響する訳ではないため、意識し過ぎずにユーザー満足度を高めるコンテンツ作りを心掛けていきましょう!